【正会員向けセミナー】前橋地区会報告-2021年6月17日 

2021年6月17日に行われた、自閉症協会主催 2021年度第1回正会員向けセミナー”企業における自閉スペクトラム症を持つ方への理解と支援”前橋地区会の報告です。

講師:泉理恵先生(群馬大学 元企業保健師)

2021年度 第1回正会員向けセミナー ”企業における自閉スペクトラム症を持つ方への理解と支援”

6月17日(木)に青少年会館にて、前橋地区会を開催することができました。

20数年前に青少年会館で自閉症協会が行った2泊3日の春キャンプを実施したことを思い出しました。

その頃は「まだまだASDの情報も少なく、誤解も多く、サービスも自分たちで作り上げていかないといけなかったなぁ」など昔を懐かしみながら、勉強会の準備をしていました。

泉先生は現在群馬大学にて、ASDの就労に関しての研究をしていらっしゃいます。

以前企業保健師として、実際企業の中でASDの方への直接支援・企業内での仕組作り、ASDの人が、安全・安心して仕事をし、社会の一員として自信をもって地域生活をする為のヒントなどが盛りだくさん。

情報をもらさないようにと脳がフル回転。

質疑応答を途中で入れてくださり、時間があっという間に過ぎた2時間。

泉先生、とても丁寧でやさしい口調の中に、誠実で信念を持つ力強さを感じる方でした。

企業内の事例が多かったですが、知的障害との合併の有無に関係なく、保育園・幼稚園・学校に通われているお子さんをお持ちの親御さんに、将来を見据えた子育てのヒントにもなるので、是非聞いていただきたい。

そして、学校の先生や就労支援を仕事を考えている学生さんや、新人さんたちに、研修として是非聞いて頂きたい内容でした。


勉強会の内容

企業におけるASDを持つ方への支援の実際

  • 障害者雇用(発達障害者の若い世代で増加) 
  • ASDの診断書がある大学生の就職率(診断の大事さ)

 

A社での対応

例:何でも相談して良い人(キーパーソン)を3人用意し、「間違えたらやり直せば良い」と伝える

  • Bさん(障害者雇用)の実例
  • Cさん(ASDと診断された就労支援)の実例

予防(二次障害を起こさないように全体に対してアプローチ)

困ってからの支援ではなく困らないようにする。大事!

 

ASDの正しい理解

本人に合わせたコミュニケーションと環境調整
(学校や就労支援で教わったことは応用ができないことも多い
現場で具体的に練習することが本当のスキルに繋がる)

 

その人のASD特性に適正職場へのマッチングの重要性

学生(特別支援学校・高校・大学・など)の頃から、将来を見据えた(就労を見据えた)支援が重要!

 

質疑応答

  • 会社・職場のASDの理解度は?
  • 会社職場特有の文化 習慣とのすり合わせ等は?
  • 企業保健師の皆さんのASDの知識・支援は現在どんな感じ?
  • 産業医はASDの人についてどのような関わりをしてくれるのか

泉先生・参加してくださった皆様・青少年会館の皆様のご協力で、この大変な時期にも関わらず、勉強会を無事開催することができました。とても・とても感謝しております。

ASDに関する情報は常にアップデートすることが大事。

様々な支援での情報提供・正しい(エビデンスがある)情報を提供していくこと、今現在のASDに関する社会の情報収集など、地区会の役割を考えさせられる勉強会でもありました。

 

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