2021年7月1日に行われた、自閉症協会主催 2021年度第1回正会員向けセミナー”自閉スペクトラム症って何?”西毛地区会の報告です。
講師:岡田恭典先生(群馬大学附属病院 小児科医師 SUN-Tatebayashi理事長)
目次
2021年度 第2回正会員向けセミナー ”生活の中での工夫(コミュニケーションって何?)”
7月1日(木) 高崎市総合福祉センター会議室1にて勉強会を行いました。
アクリル板を設置し、換気を行い、岡田先生の表情を見ながらの勉強会でした。
先生の顔を見ながら話を聞いていて、「表情などから無意識のうちに情報を得て、声の情報にプラスされているんだなぁ」と痛感しました。
群馬自閉症協会の地区会、自閉症啓発デーでの講演など様々なところでお力をお貸し頂いている岡田先生。
ASDに関しての研究や介入教育は日々進歩していて、常にアップデートの必要性がありますが、岡田先生も常にアップデートされ、前回とはまたことなる内容もあり、何度聞いても勉強になる。
そして、またASDの応援団として 新たなる挑戦をしているそうです(就労・地域・農業・・)
勉強会の内容
発達障害という診断名はない
- 発達障害というくくりかた
- 発見可能な時期・発生率
- 神経発達症
- 社会不利益の考え方
ASDの脳の働き方
- 学習スタイルが違うということ
- 学習スタイルが違う→行動が違う→どうなる
- 正しい理解の必要性
ASDの学習スタイル①
- 明示的学習者
- ASDの人の脳の働き
- ASDの情報と取り方
- ASD(明示的学習者)への教え方
ASDの学習スタイル②
- 視覚的学習者
- ASD(視覚的学習者)への教え方
- やってみよう
→言葉を絵に描いてみよう
→言葉を言い換えてみよう
支援の量
暗黙の了解の難しさ
- 社会情報を共有する大事さ
→ツールの1つ”ソーシャルストーリーズTM”
早期発見がなぜ大切か
将来を見据えた考え方
自立
トライアングルエフェクト
等々
質疑応答では岡田先生が、大人の推測や解釈で、子どもについて話し合うのではなく、子どもの行動=事実に着目し、
支援や教育をしている人たちで情報を共有することが大事。
子どもの行動を客観的に文章化することが大事である。ということを何度もおっしゃっていらっしゃいました。
大人の「子どもには幸せになってほしいからこそ**になって欲しい」という大人の解釈を押しつけて、教育育児をしてはいけないと痛感させられました。
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