「群馬県障害を理由とする差別の解消の推進に関する条例」制定記念講演会

 参加報告

 

 要約筆記、手話通訳者のスタンバイはもちろんのこと。井上課長の条例紹介では、ことばの選び方、ことばの発し方からして参加者それぞれへの配慮を感じました。

 共生社会実現のために制定された、「群馬県障害を理由とする差別の解消の推進に関する条例」は作ることに意義があるのではなく、いかに運用してゆくかに意義があること。野沢氏のレジュメのタイトルは「障害者差別解消法と条例」。

 国が定めた障害者差別解消法の欠陥を埋めるために、それぞれの自治体で行政と住民が連携して条例を定めてゆくことで運用の意義が深められてゆくこと。障害者にやさしい社会は皆にやさしい社会を作り上げてゆくことになることは絶対的なものであることを強く訴えかけられました。

 障害者からの社会的障壁の除去を必要としている旨の意思表明から具体的な対応改善への環境整備検討がスタートします。このことは家族などが代弁することができます。自閉症者とのかかわりの深い関係者としては、しっかり押さえておきたいポイントと考えます。

 機能性の高そうな電動車いす、盲導犬を伴って参加された方などの姿を目にするにつけ、皆さんの社会参加への意欲の高さを思いました。多数派の気付かない配慮の不足は多くの排除環境を作ってしまっていることは充分に考えてゆかなければならないことを教えられました。

 野沢さんの広範な活動フィールドから、制限時間いっぱいに話題提供をいただきました。

 野沢さんが自治体で条例を定めてきた経緯は、「条例のある街」の著書で語られているそうです。

 UDトーク、コミュニケーション支援・会話の見える化アプリとして利用価値の高いものであることはトピックスとして紹介されました。

 

 群馬県              野沢和弘 著      UDトーク ロゴ

 

 

 

 

 

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